2024/10/29 06:16
代表的なコーヒーの生成方法に「ナチュラル」や「ウォッシュド」と呼ばれるものがあります。
それ以外にも、いくつかの生成方法がありますので、以下にそれぞれの特徴をご紹介しましょう!
コーヒーの精製方法
コーヒー豆は、収穫後の果実を「精製」と呼ばれる工程を経て、生豆として取り出されます。この精製方法によって、コーヒーの味わいや風味が大きく変化します。
代表的な精製方法と特徴
- ナチュラル(乾式・非水洗式)
- ウォッシュド(湿式・水洗式)
- ハニー(半水洗式)
- パルプドナチュラル(半水洗式)
- アナエロビックファーメンテーション(嫌気性発酵)
1. ナチュラル(乾式・非水洗式)
- コーヒーチェリーをそのまま乾燥させる方法
- 完熟果実の甘みや複雑な風味、ワインやウイスキーのような芳醇な香りが特徴
- 酸味は控えめで、まろやかでボディ感のある味わい
- 水資源を必要としないため、環境負荷が少ない
- 精製後の豆の重量が多い
2. ウォッシュド(湿式・水洗式)
- 果肉を除去してから発酵槽で粘液質(ミューシレージ)を発酵・分解し、水で洗い流してから乾燥させる方法
- クリーンでクリアな味わいが特徴
- 酸味や苦味が際立ち、雑味が少ない
- 品質管理が容易で、安定した品質の豆を生産できる
- 精製後の豆の重量が少ない
- ハニープロセスとパルプド・ナチュラルはほとんど同じ精製方法
- パルプド・ナチュラルはブラジル
- ハニープロセスは中米
3. ハニープロセス(半水洗式)
- ウォッシュドとナチュラルの中間的な方法
- 果肉の一部を残した状態で乾燥させる方法
- ウォッシュドよりも甘みとコクがあり、ナチュラルよりも酸味が少ない
- 近年注目を集めている精製方法
4. パルプドナチュラル(半水洗式)
- 果肉のみを取り除き、粘液質を残した状態で乾燥させる方法
- ウォッシュドとナチュラルの中間的な味わいで、フルーティーな酸味とボディ感がある
- 近年注目を集めている精製方法
5. アナエロビックファーメンテーション(嫌気性発酵)
- 近年開発された新しい精製方法
- 発酵槽に水とコーヒー豆を入れ、酸素を遮断した状態で発酵させる
- 独特な風味や酸味、複雑な味わいが特徴
- スペシャルティコーヒーなどで注目されている
その他
上記以外にも様々な精製方法が存在し、近年は上記の方法を組み合わせたハイブリッド精製なども登場しています。
精製方法は、コーヒー豆の味わいや風味を決定する重要な要素です。
好みに合わせて、様々な精製方法のコーヒーを試してみることをおすすめします。